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平成19年度
大会入選句集

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芭蕉蛤塚忌全国俳句大会 入選作品
◆ 平成19年度 事前投句の部 入選

入選
いわし雲母子をつなぐ糸電話 福島県 手塚 柿村
蛤塚忌水の切れ目はなかりけり 埼玉県 福島 政勝
囲炉裏火や祖は山を守る鬼なりし 兵庫県 山根 亀次
ぶらんこを漕げば大地の動き出す 福岡県 紙田 幻草
人体も蛇も輪になる真昼かな 香川県 香川 信彦
祭笛吹く全身を器とし 岐阜県 山下美夜子
水郷の魚の目澄めり蛤塚忌 岐阜県 松野登志江
仔牛生る春大潮の満つる刻 三重県 川口 登子
鉢植をいくつも跨ぎ蛇の衣 岐阜県 末守 節子
蚊帳吊り草幼き頃の透きて見ゆ 東京都 松宮  昭
わが街を芭蕉と歩く蛤塚忌 岐阜県 浅野 君代
夏休み一団の子が「こんにちは」 岐阜県 可知あきを
伊吹にも恵那にも立ちし鷹柱 兵庫県 松林 和生
一つづつ星の増えゆく蛤塚忌 兵庫県 名越 順子
蝉しぐれ森を大きくしてをりぬ 岐阜県 和田千鶴子
鯉に会ひ鯉と別れて蛤塚忌 岐阜県 小川 啓子
蛤のふたみ声にし秋惜む 岐阜県 原 満代子
結といふやさしききずな蛤塚忌 宮城県 菅原 康夫
冷奴あっけらかんの妻であり 滋賀県 川瀬 正子
空き室も満室もあり砂日傘 岐阜県 遠藤 幹郎
鼓笛隊通る並木の青りんご 岐阜県 加藤 渓草
茸山を下り平らに躓きぬ 愛知県 小沢 芳治
蛤塚忌曾てここらは船問屋 岐阜県 森  敦子
青空へ続く高原野菜かな 岐阜県 田中 岸子
とりとめもなき老鶯と私と 熊本県 井澤 俊子
糸蜻蛉律儀に翅をたたみけり 岐阜県 渡邉 智子
川灯台昼を灯して蛤塚忌 岐阜県 長野美代子
ひたすらに癒へたき試歩や蛤塚忌 愛知県 宮田 秀雪
徳利に芒挿しある山の駅 三重県 奥山  功
空蝉に日のやはらかし結びの地 兵庫県 川野喜代子
伊勢を指す波おだやかや蛤塚忌 群馬県 吉野香風子
駄菓子屋の三角籤やせみしぐれ 岐阜県 寺本 邦子
もの言へば就いて来さうな草の絮 岐阜県 金子 北陽
日盛の野仏の鼻黒光り 愛知県 伊藤 泰孝
蛤塚忌一筆箋の旅だより 福岡県 田 孝子
合掌は僧の挨拶風薫る 広島県 重西あつ子
どん底の暮らし支えし書を曝す 石川県 金田 心窓
蕉翁の声振り返る蛤塚忌 岐阜県 服部 真六
新米の仏飯なれば高く盛る 三重県 平野みよ子
田仕舞のやがて閑かな雨となる 東京都 木下 蘇陽
たましひの宙にありけり三尺寝 岐阜県 宇佐見俊二

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