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芭蕉蛤塚忌全国俳句大会 入選作品
◆ 令和元年度 当日投句の部 入選

入選
水舟に落ち静かなる秋の水
大垣市 後藤喜美男
泥水を掃き出して知る秋の水
桑名市 山下 千尋
もの言はぬ舫ひ船浮く秋の水
大垣市 澤井 国造
大垣や小花たゆたふ秋の水
岐阜市 笠井 智子
又逢ふ日たしかめてゐる秋の水
大垣市 秋山くに子
太刀逸れて落とす柿の実映画村
愛西市 河村 仁誠
日本刀の波紋のごとき秋の水
大垣市 橋 柳邦
舟影を追ひかけ遊ぶ秋の水
大垣市 木佐知子
旅愁せつせつ秋水のこゑ聴かな
大垣市 山下美夜子
餌やりし鯉の口先秋の水
大垣市 岡田 幸子
蛤塚忌鯉も寄りそう献句舟
大垣市 森川きよ子
木守柿真つ赤に熟れて平家村
長浜市 中島 正則
伊吹嶺を遠に櫂干す水の秋
半田市 石井 雅之
三川を越えて故郷柿たわわ
養老町 田中 紫香
柿の葉の色づきはじむ蛤塚忌
岡崎市 鍋田 建治
単線の電車二両や柿の畑
伊勢市 古野 政木
けふの日を映し移ろふ秋の水
岐阜市 柴田 恭雨
秋の水武者溜橋より花月橋
大垣市 法月 鍾子
秋の水流れ流れて桑名まで
池田町 二村かず子
川音の船板垣や柿の秋
藤沢市 小林 律子
日翳れば櫂屈折す秋の水
東京都 森  一平
秋の水しきりに軋む航ひ舟
岐阜市 堀  正子
侮れぬ濁流となる秋の水
大垣市 上野 深雪
水の秋和紙に混じれる雁皮麈
本巣市 堀部 教代
どの句碑もゆたかに秋の水の音
各務原市 野村かおり
柿たわわ今は一人の大屋敷
大垣市 柴田 一子
小鳥らの声もすがしや秋の水
大垣市 神野 武彦
秋水やくつきり見ゆる舟の底
伊勢市 川合いつ子
水の秋手旗合図の渡し舟
名古屋市 箕浦甫佐子
むすびの地道案内は秋の水
神奈川県 田畑ヒロ子
嘘に効く薬うりきれ秋の水
大垣市 名和 安康
秘仏守る一禅寺の柿たわわ
大垣市 佐竹余史美
日になごみ風になごみて吊し柿
大垣市 日比野友子
秋水に令和の風のひびきあり
大垣市 度会さち子
富有柿バケツで配るお裾分け
瑞穂市 谷  牛歩
水草に影のありけり秋の水
可児市 片山あや女
子守柿ふたつ並びに夕日さす
大垣市 水野 君子
ころ柿の足るほどに生る過疎の村
大垣市 田中加代美
柿の葉やぶっきらぼうに落ちにけり
養老町 藤井 美子
富有柿根来の盆に盛られたり
大垣市 山田 賀子
秋の水集め結びの地の日和
大垣市 町野眞佐子
秋の水さざめき映す芭蕉像
大垣市 石上 葉子
大垣に人集まりて柿うれし
大垣市 藤岡 啓子
鯉の餌を鳩ついばみぬ秋の水
大垣市 近藤 豊子
山城に登る人なく柿熟れり
大垣市 安田むつこ
葉擦れ連れゆるりと光る秋の水
稲沢市 宮崎 雅子
日々新た秋の水湧くむすびの地
養老町 神田まさ子
青い空時に激しき秋の水
岡崎市 石井二三子
蕉風丸献句に揺れし秋の水
大垣市 木野 和子
行く人のなき山柿に夕べの日
輪之内町 野村 照子

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