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令和4年度
大会入選句集

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芭蕉蛤塚忌全国俳句大会 入選作品
◆ 令和4年度 当日投句の部 入選

入選
来し方の悔いの多さよ吾亦紅
安八町 渡辺やちよ
薄々とカレー匂へる夜学かな
大垣市 奥山 ゆい
たらひ舟集ふ湊や吾亦紅
大垣市 近藤 豊子
実験を終へれば朝夜学生
豊田市 山田 和男
送り出す家業尻目に夜学の子
大垣市 小林 啓二
一村は判官贔屓吾亦紅
大垣市 松岡 千代
遠き日をたぐり寄せたる吾亦紅
大垣市 新町 恵子
ジーンズの行手阻めり吾亦紅
東京都 森  一平
異国語のしづかに満つる夜学の灯
大垣市 度会さち子
控へ目の妣の正座よ吾亦紅
輪之内町 野村 照子
道草の子の笑い声吾亦紅
大垣市 林  洋子
長机一人にひとつ夜学かな
各務原市 橋真由美
父にあいにあいたくわれもこう
大垣市 阿部 末吉
パソコンを夜学で学び事務職員
大垣市 井澤美志津
木道の途切れしところ吾亦紅
輪之内町 遠藤 幹郎
吾亦紅夕暮れの色宿りけり
大垣市 吉田てるみ
夜学子の子に奢らるる中華そば
岐阜市 今井 紅葉
石仏へ一すぢ径や吾亦紅
大垣市 三輪 千芽
手をあげて点呼にこたふ吾亦紅
大垣市 七種 萩子
ポケットにとチョコある夜学かな
養老町 松永 智志
吾亦紅ョ朝の墓見守りて
大垣市 上野みどり
みあかしを点し御堂の夜学かな
岐阜市 森島 紘子
宿題の英文たのし古稀夜学
養老町 神田まさ子
駆けて来て駆けて戻らん夜学生
大垣市 神野 英世
微笑んだ写真の母や吾亦紅
大垣市 石田 仁生
通夜席に駆けつけくれし夜学生
大垣市 早崎美弥子
あるがまま生きているなり吾亦紅
大垣市 大杉すみゑ
水音のあふるる城下夜学の灯
大垣市 中山あや子
階下には介護の母や夜学の灯
神戸町 長町 誠司
終点に鄙びし駅舎吾亦紅
大垣市 渡部とし子
畦切つて夜学のバスに走り乗る
垂井町 服部 智恵
夜学子の休息独りスマホ繰る
岐阜市 堀江 美州
夜学子に金蝶饅頭のほの甘さ
岐阜市 矢田 邦子
伊吹嶺を見し目を戻す吾亦紅
江南市 安部 竹影
吾亦紅ままならぬ世を生きてをり
大垣市 伊藤 明美
吾亦紅風の行く手の天守かな
大垣市 宮本 光野
そこからは立ち入れぬ域吾亦紅
各務原市 桑原  緑
吾亦紅奥の細道通りやんせ
大垣市 佐竹余史美
辞書広げ独りで悩む夜学かな
垂井町 三島 愛美
若きより一病棲まはせ吾亦紅
大垣市 寺田 好子
午後六時仮面外すや夜学生
大垣市 柴田えり子
吾亦紅夫と居る事よろこべり
岐阜市 小島 節子
柵越ゆる濃きいろひとつ吾亦紅
大垣市 松本 淑子
ひつそりと灯る夜学の一つ窓
大垣市 星野  勝
二階から覗く式典吾亦紅
大垣市 西川寿嘉子
マイ箸を洗ひ夜学の三時間
池田町 村山 恭子
供花として円空仏に吾亦紅
大垣市 大西 誠一
木道の足音に増ゆ吾亦紅
名古屋市 池田真佐子
笑はせて人気高まる夜学かな
大垣市 竹田 善隆
豊かではなかつた青春吾亦紅
大垣市 町野眞佐子
歳時記の師の句見つくる夜学かな
大垣市 田口 貞善
坂道を一人小走り夜学生
笠松市 藤井 大和
訳ありて遠き夜学の星あかり
大垣町 日比野友子
指の影ささやく手話の夜学かな
神戸市 平尾美智男
ここかしこ腹の虫鳴く夜学校
大垣市 傍島 豊子
平凡に余生送るや吾亦紅
大垣市 北浦 典子
あの頃のペンは角棒夜学生
大垣市 名和よちゑ
夜学にて学び教師も勤めけり
大垣市 矢橋 初美
養女てふ肩書の母吾亦紅
各務原市 鈴木由美子
誰が手向くはせをの墓所の吾亦紅
岐阜市 廣瀬あや子
旅人の固まり動く吾亦紅
大垣市 澤井 国造
継母の遺影に詫びる吾亦紅
岐阜市 舩渡  恵
世の中をすねてもみたり吾亦紅
大垣市 橋 柳邦

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